眼底検査では視神経乳頭や出血をみます

眼底の写真です。

眼底とは、眼球の内壁を構成する組織です。眼底検査は、厳密には硝子体、網膜、視神経乳頭、網膜色素上皮、脈絡膜などの検査ですが、主に網膜の観察をします。

網膜疾患、視神経疾患などの眼の単独検査はもちろん、糖尿病、高血圧、高脂血症、脳内血流動態異常など全身疾患の合併症の病状までも把握することができます。

眼底は全身のコンディションを敏感に反映するため、最近では人間ドックや健診の必須項目として取り入れられるようになっています。

特に網膜は透明な組織なので、眼底は全身で唯一、血管を直接観察できる部位です。そのため、動脈硬化、高脂血症、高血圧症などから生じる全身の血管の変化を把握することができます。

網膜では、糖尿病網膜症、高血圧性網膜症、腎性網膜症、感染症、自己免疫疾患、血液疾患(貧血、白血病)の診断に有効です。

これらは全身の症状が出る前に眼底に所見が現れることも多く、診断の一助となったり、病勢の把握に役立ったりします。

また、目の病気では緑内障を調べる際に欠かせません。重要なポイントは3つあります。

まず、視神経乳頭を見ます。緑内障では眼底では視神経線維が傷害され、視神経乳頭に凹みが生じます。この凹みの幅が緑内障の進行とともに大きくなります。更に進むと、神経線維を支えているグリア細胞が消失して、蒼白になって行きます。また、乳頭は縁取られている形ですが、そのふちが狭くなって切り込んできます。

第二には、その縁に接した網膜上に小さなくさび上の出血が生じやすくなります。とくに、正常眼圧緑内障によくみられます。

第三は視神経繊維層の脱落ですが、これは検眼鏡に緑色のフィルターを着けて見ると、よく観察できます。

こうした特徴によって、眼科医は緑内障であるかどうか、さらには過去のデータと比較することで、病気の進行具合を判断することができます。

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