網膜電図(ERG)は白内障の術前検査として行われます

コンタクトレンズ電極を装着します

目に光が入ると、網膜にある光受容器細胞がその刺激を受け、次々に網膜内の細胞で電気信号に変換して脳の中へ伝えます。

網膜電図は、この現象を利用して、網膜の光に対する反応を記録するものです。Electroretinogramと呼ばれ、略してERGといいます。

コンタクトレンズの中に電極を埋め込んだコンタクトレンズ電極を、点眼麻酔してから装着し、光の刺激を与えて得られる網膜の微小な電気反応を、増幅器で増幅して記録します。

白内障の術前検査では、どのような波形であれ、反応を得ることができれば、手術の適応となります。全く反応を示さない病気では、網膜の全剥離、網膜色素変性症、後天性網脈絡膜変性などが推定されます。

網膜全剥離が長期間あると、たとえ、後日、網膜や硝子体の手術をしても回復は望めません。したがって、白内障の手術をしても無意味ということになります。

網膜色素変性症の場合は、ERGの反応がなくなっても、網膜中心部の視機能が残っていれば、視力回復の見込みはわずかでもありますので、その旨を患者さんに理解してもらってから、手術することもあります。

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