緑内障の種類は原因別に3つに分けられます

シュレム管の状態により、症状の現れ方が異なります

眼圧の上昇は、房水の流れがとどこおることで起こります。房水の出口である隅角の部分や、その先で排水路の役目を果たす「シュレム管」の状態により、症状の現れ方が異なってくるのです。原因別に病気のタイプは、次のような種類に分けられます。

急性型閉塞隅角緑内障
眼圧が急激に上昇して、激痛などの発作に襲われる状態です。水晶体と前房の間にあるついたて上の虹彩が、後ろから押されて隅角をふさぎ、房水が目の中にたまってしまうことが原因です。

とどこおった房水は、急激な眼圧上昇を引き起こすので、激痛が起こるわけです。この状態になったら、救急処置で眼圧の異常な上昇を抑えないと、数日で失明することにもなりかねません。

発作時に角膜がにごることで、目の色が少し青みがかって見える場合もありますが、たいていは頭痛や嘔吐など、ほかの症状が強いため気づきにくいとされています。

日常的には、心身疲労や過度のストレス、極度の興奮状態のほか、暗い場所やうつむいた姿勢で、小さなものを長時間見続けるなど、目を酷使する状況に置かれることで誘発されるとも言われています。

慢性型開放隅角緑内障
最も多くみられるタイプで、房水の通り道である隅角は広いのに、房水を通すシュレム管が目詰まりするものです。

シュレム管には、フィルターの役目を持っている線維柱帯という網目状の組織があり、房水を濾過しています。この組織が障害されるので、房水がとどこおって、眼圧が高くなっていきます。

慢性型の症状は少しずつ進行して徐々に視神経が侵されていきますので、かなり進行しないと病気に気づきません。そのため、視野狭窄などが起こって、初めて受診する人が大半なのです。

慢性型閉塞隅角緑内障
房水が排出される隅核がもともと狭いタイプで、緑内障患者のほんの一部にこの型がみられます。50歳代以上の女性に多く、加齢などの要因もあるといわれています。

房水の出口がふさがっている状態で、排水が上手くいかないため、慢性的に高い眼圧が続きます。進行するまでほとんど自覚症状はありませんが、慢性型の人は、急性の発作が起こりやすいので、日頃から注意して、こまめに眼圧検査も受けましょう。

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