緑内障の治療と手術について

点眼薬で眼圧を下げることが基本です

緑内障の治療は、閉塞隅角タイプと開放隅角タイプ、閉塞性タイプの慢性型と急性型で、治療の進め方が異なってきます。

損傷を受けた視神経を修復する方法はまだ発見されていません。そのため、慢性緑内障における治療は、眼圧を下げてできるだけ進行を抑えるのが目的となります。

眼圧を下げるには、薬による治療と手術があります。手術では、排水が悪いシュレム管などを改善する方法が取られます。

急性緑内障の発作の際には、一刻も早く眼圧を下げて、視神経への損傷を最小限にすることが大切ですから、薬で急速に眼圧を下げておき、その後手術が行われます。

慢性緑内障は、基本的に点眼薬(目薬)や飲み薬で眼圧の上昇を抑え、急性緑内障では緊急に眼圧を下げる治療が行われます。

閉塞隅角緑内障の治療
慢性化している閉塞隅角型の場合は、点眼薬で様子を見ます。これには、瞳孔を縮め、房水口の前房隅角を広げて流れをやすくする薬と、房水をあまり分泌させないようにする薬があります。

さらに、房水の産生を抑えたり、血液の浸透圧を高めて房水を排出しやすくなる内服薬も使われます。これらの治療で副作用がつらかったり、効果が薄い場合は、手術を受けることになります。

血圧の効果や不整脈などの副作用もあるので、治療中は必ず医師の指示に従ってください。また。急性発作を起こしたときは、点眼薬や点滴、注射、患部の冷却などで、急速に眼圧を下げる救急処置をとり、状態を安定させてから、手術が行われます。

開放隅角緑内障の治療
隅核の出口の組織が目詰まりを起こし、房水の流れが滞るのが開放隅角緑内障です。そのため、主に房水の産生を抑える点眼薬が用いられます。

なかなか効果が見られないときには、房水の排出を促進する薬などを、2〜3種類併用することもあります。さらに内服薬で効果を促進します。

隅角に異常がないのに、視神経が弱くて症状を起こす正常眼圧緑内障の場合も、眼圧を下げる点眼薬を用います。これは眼圧が正常範囲内でも、その人の視神経が耐えられる限界の眼圧(健常眼圧)を超えているからです。

手術で治療する
点眼薬などで治療を進めても、眼圧が低下しにくく、また急性発作の恐れがあるときなどは、手術が行われます。基本的にはメスで切開する手術になりますが、外来で簡単に行えるレーザー治療もあります。これは短時間に行えますが、思ったほど効果が期待できないこともあるため、主流はメスを使った外科手術といえるでしょう。

緑内障の手術の目的は、欠けた視野を取り戻すことではなく、房水の流れをスムーズにして、眼圧を下げることです。これには、房水の詰まった箇所を切開して、流れを通す方法と、新たな水の通り道を作って、排水を浴する方法があります。

緑内障の手術は、病気のタイプと進行の程度によって、さまざまな方法がありますので、どの術式を選ぶか慎重に判断されます。

関連記事
緑内障とは? 緑内障の種類 緑内障の症状 早期発見が治療のポイント 緑内障の検査 点眼薬の種類と副作用 点眼薬の正しいさし方 眼圧を上昇させてしまう薬