角膜移植に関する記事の一覧

外傷や感染症、遺伝的疾患などにより角膜が混濁したり、変成や変形により網膜に像を結ぶことができなくなった場合に行われる手術です。

アイバンク登録者から提供された健康な角膜を移植することによって、視力の回復が期待できます。国内での歴史も長く、安全性も高いとされています。

角膜移植とは?

患者さんの病的な角膜の中央部を切り取って、アイバンク登録者の遺体から提供された透明な角膜(ドナー角膜)をここに縫い付けます。ほかの治療法では回復が期待できなくなった場合でも、この手術で視力を回復することができます。

角膜移植の術式

術式は、大きく分けて1.全層角膜移植 2.表層角膜移植の二つがあります。前者は、五層からなる角膜のすべての層を切除します。一方、後者は角膜の上皮細胞層から実質層までの病的な部位を取り除き、残りの二層(デスメ膜と角膜内皮細胞層)は残しておく方法です。どちらを選択するかは、原因疾患によります。

移植で治せる病気

角膜の病気が原因で永久的に視力が低下した患者さんのほとんどが、適応になります。多い原因疾患は、白内障やレーザー治療などによって内皮細胞が減少したために角膜が浮腫を起こす水疱性角膜症、ヘルペスや細菌などの感染で角膜炎となり白斑が残ったもの、円錐角膜や遺伝性の角膜変性症などです。

再手術のリスク

角膜の移植後には拒絶反応もある程度の割合で起こります。この拒絶反応が薬で抑えられなければ、角膜はまた白濁することになります。しかし、近年は術後管理や免疫抑制薬の進歩により、再移植の成功率も高くなってきています。

アイバンクの仕組みと登録方法

亡くなった方に眼球を提供してもらい、角膜移植を待っている患者さんに斡旋する役割を担っているのが、厚生労働大臣より運営が許可された公的機関であるアイバンクです。角膜を提供するには最寄りのアイバンクで常時受けて受けていますので、書面でドナー登録を行ってください。