片目が見えなくなる一過性黒内障は神経内科を受診しましょう

血管の内壁にできた血栓が剥がれて脳動脈に流れていき、そこで血管を詰まらせると一過性脳虚血発作(TIA)を引き起こします。このような血栓は、粉々に砕けて流れ去ったり、溶けて消失してしまうために血流が再開し、症状も一過性で済むわけです。

頚動脈由来の微小塞栓が脳の動脈に流れていった場合には、脳卒中症状を起こしますが、頚動脈からは目に血流を供給する眼動脈が枝分かれしているので、微小塞栓が眼動脈に流れていくと、網膜の血行が途絶して一過性に片目が見えなくなることがあります。これを一過性黒内障といいます。

食生活の欧米化による糖尿病、高脂血症といった生活習慣病や、動脈硬化による頚動脈疾患の増加によって、一過性黒内障も増加しています。

一過性黒内障は、片目が見えなくなるという症状のため、患者さんは最初に眼科を受診することが多いとされていますが、近年は眼科の先生もこの病気に対する認識が深まり、神経内科に紹介されることが多くなっています。