気づかないうちに進行し、出血すると突然視力が低下します

網膜がはがれると視力に大きな影響が出ます

糖尿病網膜症は、次の3段階で進行します。

単純網膜症
網膜の血流に障害が起こり始めた初期の段階です。毛細血管の壁のところどころに、瘤ができそれが破れて点状の出血が起こります。

しかし、この段階では、眼底検査を行っても点状の眼底出血がみられる程度で、自覚症状はありません。2〜6ヶ月ごとの精密眼底検査で、病状を観察する必要があります。

増殖前網膜症
進行すると血管が詰まって、網膜の一部に虚血(血液不足)部分が生じます。血流が悪くなるために、網膜細胞が変性し、しみ状になってしまいます。

血管閉塞や血管からにじみ出た液が網膜にたまり、網膜浮腫が起こることもあります。黄斑部の浮腫は、視力低下につながります。

増殖網膜症
虚血部分が酸素不足に陥るため、体内ではそれに対処しようと、「新生血管」を伸ばしてきます。新生血管とは、必要の内異常血管です。そのためもろくて破れやすく、眼底のあちらこちらで出血が起きます。

また新生血管が硝子体に伸びて増殖すると、硝子体内で大出血を起こしてしまいます。さらに異常な増殖膜を作りますので、それが網膜を引っ張り、網膜剥離を起こすなど、目の状態は著しく悪化していきます。

このように段階を踏んで進行していくものの、硝子体出血が起こるまでは自覚症状は現れないことも少なくありません。

関連記事
糖尿病網膜症とは? 糖尿病網膜症の検査 糖尿病網膜症の治療