血糖コントロールに加え、レーザー治療などを行います

新生血管がある場合はレーザー治療を行います

糖尿病網膜症の治療は、病気の進行に応じて異なります。しかしどの段階においても、その背景にある糖尿病の治療は欠かせません。

血糖値を下げるには、食生活の改善や運動療法を行いますが、効果が現れない場合や効果が不十分な場合などに、薬による治療が必要になります。血糖がコントロールできれば、網膜症の進行を防ぐことも可能です。

レーザー治療
新生血管がある場合に行うのが、レーザー治療です。毛細血管の詰まった部分にレーザーを照射して凝固し、新生血管の増殖を防ぎます。局所麻酔をして行うため、ほとんど痛みはありませんが、痛みを感じる人もいます。

通常、1回の治療で500発程度照射します。眼底全体に行う場合は、炎症を防ぐために、1週おきに4回程度に分けて行います。重症の糖尿病網膜症で、レーザー治療を受けなかった人と受けた人の失明率を調べた所、受けなかった人の30%以上が6年たった時点で失明していましたが、受けた人では20%以下に抑えられています。

硝子体手術
新生血管が破れて、硝子体出血が起こっている場合は、硝子体手術が行われます。白目の部分に小さな孔を開け、出血を硝子体ごと吸引します。硝子体を取り除いても、毛様体という部分から房水が分泌されるため、眼球の形は保たれます。

出血が除去されれば、また元通りに見えるようになることもありますが、網膜自体の傷みが重い場合には、視力が十分に出ないこともあります。また硝子体出血を長く放置していると、治療を受けても視力が戻らないこともあります。

新しい治療法
目の中にステロイド薬や抗がん剤の一種を注する、黄斑浮腫の治療の研究が進んでいます。2007年末現在、欧米では療法の薬の、日本ではステロイド薬の治験が行われています。

関連記事
糖尿病網膜症とは? 糖尿病網膜症の症状と進行 糖尿病網膜症の検査