初期症状として飛蚊症や光視症が現れます

黄斑部の中心窩まで剥離がおよぶと、視力が低下します

加齢によって、通常の網膜と硝子体が接着している部分が剥がれると、その影が網膜に投影されて黒いものが飛んでいるように見えます(飛蚊症:ひぶんしょう)。これは、だれにでも起こるものです。"ある日突然、大きな黒っぽい虫や雲のようなものが見えるようになる"という特徴があります。

その際、網膜の血管が引っ張られて破れると、黒く墨を流したようなものが見えることもあります。このような飛蚊症を自覚したときには、5〜10%程度の割合で網膜裂孔が起こっています。

硝子体に網膜が引っ張られた刺激が、網膜の神経線維に伝われると、まぶたを閉じても光が見える「光視症」が起こることがあります。光視症は飛蚊症と並び、網膜剥離の初期症状です。

網膜剥離が起こると、視野が欠けてきます。網膜が剥がれる場所によって視野が欠ける部位は異なり、黄斑部の中心窩まで剥離がおよぶと、急激に視力が低下してしまいます。

とくに中高年の網膜剥離は、若い人に比べて進行が早いという特徴があります。飛蚊症や光視症に気づいたら、すぐに受診することが大切です。

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