先天性緑内障:前房隅角の形成異常が原因で眼圧が上昇します

角膜と水晶体の間の空間を満たしている房水が詰まると、眼圧が上昇してしまいます。眼圧が高くなると、視神経が圧迫されて、視野が欠けるなどの視覚障害を起こします。これが緑内障です。

子供の緑内障は、房水を排出する役目を果たしている前房隅角の形成異常が原因で、生後1年以内に発症するのがほとんどです。症状としては光が当たっていない場所でもまぶしさを感じたり、涙の量が多くなったりします。

乳児期の目が柔らかいため、眼圧に耐えられずに角膜が大きくなって牛の目のように黒目の部分が大きく見えたりします(牛眼と呼ばれます)。新生児で角膜が10.5mm以上、6ヵ月で11.5mm以上、1歳で12.5mm以上ある場合はこの病気が疑われます。

外見的な特徴があるので、片目にだけ発症した場合はもう一方の正常な目との比較で、早期に発見されやすいとされています。

しかし、眼球が発達する3歳くらいからはある程度の眼圧に耐えられるようになるため、角膜が拡大することはなくなります。そのために、発見される頃には視力の低下が進んでいるケースも少なくありません。

先天性緑内障を放置していると失明するので、手術で早期に治療する必要があります。まだ視機能が十分に育っていない乳幼児期に視力に問題が起こると、手術をしても視力が育たないこともありますので、弱視の治療や予防も大切になります。