先天性白内障は遺伝や子宮内感染で胎児に発病します

白内障は水晶体が濁って、物がかすんだりぼやけて見えたりするようになる病気のことです。年配者の病気というイメージが強いですが、遺伝や妊婦時の薬剤服用、放射線の被曝、子宮内感染、糖尿病などの母体の代謝疾患、母体の栄養障害、未熟児での出生などによる先天性の白内障も少なくなく、250人の新生児に対して1人という高い発症率となっています。

子宮内感染では、風疹、ヘルペス、耳下腺炎などがありますが、なかでも風疹が有名で、妊娠3ヶ月以内に母体が風疹ウイルスの感染を受けたときに、胎児に発病します。

発病すると白内障以外にも、難聴や心臓疾患などの兆候が現れます。ただし、ワクチンを受けていれば、風疹ウイルスによって先天性白内障にかかる確率は非常に少なくなります。

治療に際しては手術が必要です。成人の白内障と違って視機能が未発達の状態で起こる病気ですので、手術後に弱視の訓練が重要となります。

治療できる範囲は、水晶体の濁り方やその程度によりますので、治療してもよい視力が得られないこともあります。また、手術後に再び白内障のような症状が出る後発白内障になる頻度が高いので、注意が必要です。