気をつけたい子供の目の病気

目がかゆい、まぶたに触ると痛い、目やにが普段より多く出るなどの子供自身が感じる自覚症状や、親が外から見てわかる症状があるときは、以下のような病気の可能性があります。なるべく早く眼科医を受診するようにしましょう。

斜視

目標物へ視線を向けるとき、一方の目は正しくそちらへ向いているが、もう一方は別の方向を向いている、という状態を斜視といいます。早期治療が大切です。

弱視

視力の発達する時期に十分に目を使わないで、視機能が正しく発達しないままになる状態です。極端に悪い場合は、眼鏡やコンタクトレンズを用いても視力が0.0いくつということもあって、日常生活に支障をきたしてしまいます。

不同視

右の視力が1.2もあるのに、左は0.2といったように左右で視力が極端に異なる状態を不同視(ふどうし)といいます。左右の目に映った像を脳で一つに統合する「両眼視機能」の発達が障害されて、立体感や遠近感がわからなくなってしまいます。

色覚異常

網膜には色を感じる錐体という細胞があり、その異常によって色覚異常が生じます。後天的なものは、網脈絡膜や視神経の疾患に伴って発現しますが、ほとんどがうまれつきのため一般的には先天色覚異常のことを指していいます。

先天性白内障

白内障は水晶体が濁って、物がかすんだりぼやけて見えたりするようになる病気のことです。年配者の病気というイメージが強いですが、遺伝や子宮内感染による先天性の白内障も少なくなく、250人の新生児に対して1人という高い発症率となっています。

先天性緑内障

房水を排出する役目を果たしている前房隅角の形成異常が原因で、生後1年以内に発症するのがほとんどです。症状としては光が当たっていない場所でもまぶしさを感じたり、涙の量が多くなったりします。

先天性鼻涙管閉塞

目から鼻への管が生まれつき開通していないため、涙が目から鼻へ流れずにあふれ出てしまいます。涙嚢にたまった涙に細菌が感染することもあります。

網膜芽細胞腫

網膜に発生する悪性腫瘍のことで、1万5000人の出生につき1人の割合で発症するとされています。この病気は視力が失われるだけでなく、視神経を通って脳に転移したり、それ以外の臓器では骨髄などにも転移して命にかかわります。

咽頭結膜炎(プール熱)

のどに炎症が起き、結膜の充血、目の痛み、目やになどの結膜炎の症状とともに、38〜40度の高熱が4〜5日続いたり、下痢などが起こる病気です。幼稚園児から小学生に多く発症します。

ウイルス性角結膜炎

消毒剤に抵抗力が強いアデノウイルス(8型、19型、37型)に感染して起こるものです。乳幼児の症状は、目が赤くなり目やにが出て、結膜に白い膜がかかったようになるのが特徴です。

アレルギー性結膜炎

樹木や草花の花粉、家の中のほこり・ダニ、ペットの毛やフケなどに対して、免疫が過敏に反応して、目のかゆみや痛み、目やに涙、異物感、充血、まぶたのはれなどのアレルギー反応を引き起こすものです。

眼瞼下垂

上まぶたが垂れ下がってくるために、目が開けにくくなる病気で、子供のまぶたのトラブルの中で、多いものの一つです。両目の見る能力の発育が妨げられたり、斜視や乱視、弱視、左右の視力が著しく違う不同視になる恐れもあります。

麦粒腫(ものもらい)

まつげの毛根に付属する分泌腺に、ブドウ球菌などの細菌が入って化膿するのが、一般的に「ものもらい」や「めばちこ」と呼ばれている麦粒腫(ばくりゅうしゅ)です。

眼瞼内反症(さかさまつげ)

まつ毛の毛先が眼球に向かって生えてしまい、毛先が角膜に触れて傷をつけてしまうことがある病気です。まぶたの組織や筋肉の未発達などが原因となり、乳幼児や小児の下まぶたにしばしば起こります。