白内障の手術は眼内レンズを入れる超音波乳化吸引術が基本です

眼内レンズを入れる手術

以前は、白内障の手術はにごった水晶体をそっくり取り出してしまうものでした。しかし、この方法では手術後、遠視になるため、眼鏡で矯正することが必要でした。

現在行われているのは、にごった水晶体を取り出して、人口のレンズを挿入する方法で、たいていの場合は一度入れると、取り替える必要はありません。眼内レンズはピントが一箇所に固定されるので、挿入後は眼鏡で視力を矯正します。

眼内レンズは、水晶体のように厚くなったり、薄くなったりして自然にピントを合わせることはできません。一箇所にピントが固定されるため、手術の前にどんな見え方になるかを医師と話し合っておくことが必要です。

1)近くが見えるようにする 2)テレビなど中距離が見えるようにする 3)遠くが見えるようにする…など、自分のライフスタイルに合ったレンズを挿入してもらうのが大切です。

ただし、「多焦点眼内レンズ」と呼ばれるレンズ(保険非適応のため全額自己負担です)を挿入すると、遠くと近くの両方を見ることができ、特に最新モデルでは多くの人が眼鏡を必要としないほど良好な結果が得られているようです。

白内障の手術は「超音波乳化吸引術」といって、にごった水晶体を超音波で砕いて取り出し、眼内レンズを挿入する方法で行われます。技術が進歩したおかげで、現在では手術の時間は10分ほどになり、からだへの負担は軽くなっています。最近では日帰りで手術できる場合もあります。

なお、眼内レンズをいれる手術は誰にでもできるわけではありません。糖尿病や糖尿病網膜症を併発している人、緑内障ぶどう膜炎があるときには手術ができなかったり、慎重に検討しなければならないケースがあります。

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