白内障の治療 症状の進行を遅らせる薬物療法
白内障はまだ不明な点も多く、一度にごった水晶体を透明にすることは、現状ではできません。進行したものは手術による治療を行いますが、まずは薬物療法で進行を遅くする方法がとられます。
白内障と診断されても、病状が軽度で、視力低下もさほど見られず、日常生活をするうえで不自由を感じなければ、積極的な治療は行われないのが一般的です。
しかし、いずれは進行する病気です。また、ほかの重大な病気が隠されていたり、ほかの病気を併発することもあります。その発見のためにも、定期的に視力やにごりの度合いを検査していく必要があります。
薬物療法は、水晶体のにごりを消失させるのではなく、病状の進行を遅らせるのが目的です。
老人性白内障で、症状が軽度の段階ならば、進行を遅くするために、点眼薬が処方されます。先天白内障の場合は、ほとんどが進行性でなく、停止性のものなので薬物療法は適用されません。
治療薬はさまざまですが、よく使われるものでは、カタリンやタチオンという薬剤があります。これらは、水晶体のタンパクが変性して、にごる現象を阻害しますから、進行を遅らせることができるのです。
点眼薬の使用では、たまにかゆみや充血などの副作用が起こることがあります。そのような場合は、早めに主治医に相談してください。