網膜の中心にある黄斑部が障害されて起こります

眼底検査でみた加齢黄斑変性症の写真

網膜の中心部を「黄斑部」といいます。黄斑部は直径約1.5mmしかありませんが、物をみるために最も重要な部分です。加齢によって、この黄斑部に障害が起こるのが「加齢黄斑変性症」です。

黄斑部でも最も感度の高い中心窩にまで障害がおよぶと、著しい視力低下が起こります。近年、日本人に増えている病気で、高齢になるほど発症率が高くなります。

網膜には、色や大きさ、形を感じる視細胞が密集しています。視細胞は、絶えず新陳代謝を繰り返しています。視細胞の一部は、網膜色素上皮細胞が取り込んで消化します。

ところが、年をとって網膜色素上皮細胞が消化能力が落ちると、老廃物が残り、網膜色素上皮細胞の下にたまります。すると、そこに軽い炎症がおき、網膜の外側にある脈絡膜の毛細血管から、新生血管という異常な血管が網膜に向かって伸びてきます。

新生血管は、もろくて弱いため、血液中の成分が漏れ出して、出血やむくみを引き起こします。出血やむくみによって、網膜や視細胞が障害され、見え方に異常が出てくるのです。

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